Hi guys!
明日、留学生活最後の課題、プレゼンテーションを控えています、Rabです。
プレゼンテーション、生まれてからずっと嫌いなんですが、、(生まれてからw)
こっちにきて、少し慣れてきました…それでもまだ嫌いやけど。
ラストアサイメントなんで、ちょっと頑張りたいと思います。
さて今回は家族旅行ウルル編、第三弾!かつ最終日です。
少し真面目な話も入っておりますが、全て私の独断と偏見、というか、私の持っている知識の範囲内での話になるので、こういう考え方をする人がいるんだな〜ぐらいに思ってもらえれば、幸いです。
そして、今回のお話がウルル登頂についてなので、前回、前々回の繰り返しとなりますが、注意点を1つ。
㊟この記事は2019年9月28日にかかれたものです。
エアーズロックの登頂は2019年10月26日より禁止となります。
今(禁止される前)も決して推奨されているわけではなく、旅行者各自の判断に委ねられています。
それでは3日目スタート!
...
目次
私の旅行話は「ウルル登山道」から始まります。
初めの2項目は、長々と私がウルルの歴史的背景を語っているので、退屈かもしれませんが、ぜひ読んでいただきたいです。
ウルルとは先住民族の聖地
これまで2つの記事でウルルとその周辺の旅行記をシェアしてきましたが、一番大切なことに触れていませんでした。
というのも、これは私自身も全て正しく理解できているわけではなく、非常に複雑でデリケートな話だから。
ウルル(エアーズロック)は、白人がこの地を開拓するずっと前から、Anangu(アナング族)というオーストラリア先住民族の聖地でした。
白人たちがこの地を発見して以来、観光地化が始まり、アナング族は土地を奪われました。
1985年にオーストラリア政府が土地をアナング族に返還。(英語でこの出来事をhandbackというそう)
先住民の運動が実り、1980年代にアボリジニの文化に対する人々の認知、敬意、保護の意識が高まっていった(recognition)ことがきっかけになったようです。
現在はオーストラリア政府が99年間の契約でアナング族からこの土地を「借りて」おり、観光業はアナング族にとっての重要な収入源になっています。
こういう歴史が背景にあるってことを、知っているのと知っていないのでは、実際に訪れたときに感じることが違ってくる気がします。
ウルルに登るということ
以下のコンディションのときは、ウルルの登頂は禁止されます。
- 気温が36度以上のとき
- 12月、1月、2月の午前8時以降
- 3時間以内の降水確率が20%以上のとき
- 3時間以内の雷雨の可能性が5%以上のとき
- 頂上の風速が25ノット以上と予測されるとき
- 雨のあと、岩の表面が20%以上濡れているとき
- 雲が頂上まで降りてきたとき
- 文化的行事があるとき
参考:
Can I climb Uluru? | Uluru-Kata Tjuta National Park | Ayers Rock Resort
禁止されるときはもちろん登れませんが、コンディションが良くても「ぜひ登ってください!」なんていう訳なく「登ってもいいですよ」という訳でもないです。
これはウルルの登頂口にある、看板です。
"Please don't climb" (登らないでください)
赤い文字、太字のところだけ私なりに訳します:
私たち、土地の所有者であるアナング族から、言いたいことがあります。
ウルルは私たちの文化にとっての聖地です。偉大な知識のための場所です。
我々の従来の法律では、ウルルの登頂は禁止されています。
ここは私たちの故郷です。
登らないでください。
こちらは観光客の配慮と先住民と彼らの土地に対する敬意を求める問いかけ。
最後の項目"Challenge your perspective" では
今日(ウルルは神聖な場所、ウルル登頂はするべきでない)と知っていながらも、続けるのは正しいことですか?
という、我々観光客の判断、倫理が問われています。
、、、登るべきではないのは、明らかですよね。
だからこの度10月26日から登頂を永久に禁止、ということが決定しましたが、私は賛成ですし、それが正しい決定であったと思います。
今、禁止される前にと、駆け込みラッシュで観光客が続々と押し寄せているようですが、、
訪れる人々が何を知って何を感じ、どう行動するべきか。
各自が考えなければいけません。
……といいながら、うちの家族は登ったわけなので、ここまで私が長々と偉そうに説明したことは、私が言う資格はありません。
なので代わりに、というわけではないですが、私と同じ留学生の立場から、この件について詳しく説明してくれている方の記事を見つけたので、よかったら読んでください。
ウルル登山道
3日目は6時にホテルをチェックアウトして、7時にウルルへ。
13時半の飛行機でAyers Rock Airport発の予定だったので、朝イチで登ることにしました。
日の出前。
今回我々が登る日は少々風があったものの、条件をクリアしていたので、朝7時ちょうど、ゲートが開きました。
これが登山道になります。
初めの50m程は広い道、そして登山道全体の3分の1までは鎖の手すりが設置されています。
登り始めます。
ここから鎖が終わる3分の1地点にウルルの肩部分があり、まずはそこを目指すのですが。
私、高所恐怖症、しかも人生において身の危険はガチで避けていきたいという性格なので、
鎖に辿りつくまでに、登り始めたことを後悔しました。真剣に。
てか、そもそも私は、確かに頂上の景色を見てみたいとは思ったけれど、別に登りたいわけではなかったし。だって高所恐怖症。
家族のせいにするわけではないですが、家族が登らなければ、私は登ってなかったです。
それに、ツーリズムを学んでいる身からすると、観光業が観光地とそこに住む人にどのような影響を与えるか、みたいなことを勉強しているわけなので
アナング族の聖地だから登らないで、って言われているのに、登るの???みたいなスタンスでした。
…結局登ってるので言い訳にもなりませんね。
ただ、そういうわけで(どういうわけで?)、私は本気で引き返したかったです。
迷いました。でも下りも怖いし、家族は登っていくし、、
ぎゃーぎゃー言いながら、そして悪態つきながら、登りました。
途中なんども、本気で、死ぬ!死にたくない!と思いました。
鎖を握る手汗のやばいことといったら。
写真を撮る余裕もなかったので、お見せすることができないんですが、ウルル登頂の道のりは、もはや登山ではありません。
急な坂。細い道。隣は崖。傾斜何%なんやろ。
鎖を離せは落ちます、死にます。
大げさって言われそうですが。現に過去に死人も出てるので。
3分の1地点
鎖の手すりが終わり、肩部分に到着。多分30~40分くらいかけてここまで来ました。
ここで高さにして3分の2、距離にして3分の1登ったことになります。
地上より、はるかに風が強い。
カタジュタも見えました。
この最後の鎖をつかんで登ると、残りの3分の2の距離は手すりなしで、比較的なだらかな道を歩くことになります。↓
…が、私、Rab、ここでリタイヤ。
家族3人だけ頂上を目指し、私はこの場に残ることに。
なんでリタイヤしたかっていうと、登るなって言われてるのに登っておいて、こんなこと言ったらダメなんですけど、
こんだけ怖い思いをして登る価値がない、頂上まで行きたいと思わない。
と思ってしまったから。
というわけで、ここから先は私は行ってません。
家族が撮ってきてくれた写真のみシェアします。
ウルルの頂上
この白い点線に沿って、歩いていくそう。
これが頂上です、、、!↓
負け惜しみじゃないですが、あえていうと、写真だけで私は十分に満足できました。
全く後悔はないです。
ウルルの肩で過ごす1時間
さて、一人でウルルの肩でお留守番をしていた私ですが。
写真撮ったり、ブログ用動画撮ったりしてました。
朝日が昇ってきました。
肩部分には人が続々と到着。
ツアー客なのか、日本人がめっっっちゃ多かったです。
することがなくなってからは、まさかのウルルの上で寝転んで日向ぼっこして過ごすという。
さすがに寝てはないです。苦笑
ウルル下山
1時間後、家族が戻ってきました。
下山します。
こんな急なんですよ?!
父と妹はへっちゃらのようです。
どうかしてる。
私はこの有様です。↓ 撮影はby母
鎖にしがみついてないと、滑って落ちるから。。。
行きも十分怖かったけど、帰りは地獄でした。
観光客が増えてきて、道を譲るために鎖から手を離さないといけなかったり。
最後の50m。
手すりがないので、お尻をついて滑らないように足で踏ん張って、真顔で必死に降りている私(白い服)と父(オレンジの服)がこちらです↑
7時に登り始めて、3時間。
10時15分、無事地上に辿り着きました。
さよならユララ、シドニーへ
ウルルを降りた私たちは着替えて、空港へ。
カフェの壁に大事なことが書いてあったので、パシャリ。
Ayers Rock Airportからシドニー経由でブリスベンへ。
もう二度と見ることはないかもしれない、と思って、この赤い大地をしっかり見納めました。
…
まとめ
とんでもなく長い記事になりすみません。
正直書くのも大変でした苦笑
でも、ウルルとアナング族、その土地の歴史やバックグラウンド、私が考えたことなどをちゃんとまとめたかったのと、みなさんにもシェアしたかったのと。
それで今回この記事を書きました。
このあと家族みんなでブリスベンに飛び、2日間市内を観光したり、EkkaやLone Pine Koala Sanctuaryに行ったりしました。
ブリスベン、そしてオーストラリアを楽しんでもらえたようで、よかったです^^
ちなみに、ウルル登頂から2,3日は全身の筋肉痛に苦しみました、っていう後日談。
足腰はもちろん、鎖にしがみついてたので腕も。。(笑)
これで、家族旅行シリーズはおしまいです。
誰得感のある我々の旅行記になってしまいましたが、オーストラリアの主要な場所、パースとウルルの様子を楽しんでもらえたなら幸いです。
それではまた!